臭いは頭皮からも発生しますが、その臭いを放置しておくと嫌われてしまうことがありますし、仕事に悪影響を及ぼして失敗してしまうこともあるでしょう。
ですので、頭皮の臭いはしっかりケアしたほうが良いのですが、中には異常に臭いという人もいるのではないでしょうか。
頭皮が異常に臭いときは真菌症の可能性があります。
真菌症は頭皮にカビが生えてしまう症状があり、常在菌のマラセチア菌が原因とされています。
このカビが頭皮から分泌される皮脂をエサにしていますので、誰にでも当たり前のように常在しています。
しかし、皮脂の過剰分泌によって繁殖してしまい、乾燥やフケなどを引き起こす原因になってしまいます。
軽いかゆみやフケなどの症状はあまり深刻でないと見過ごされがちですが、酷くなると脂漏性皮膚炎を起こして抜け毛や薄毛になりやすくなりますので注意が必要です。
今現在、頭皮のかゆみやフケなどの症状がある人や異常に臭いという人は真菌症の可能性が考えられますので、毎日しっかりヘアケアして気を付けておきましょう。
我慢できないくらいのかゆみや臭いが出た時は1度皮膚科を受診するのも良いでしょう。
脂漏性皮膚炎とはどのような病気?
頭皮が臭かったり痒かったりする人は脂漏性皮膚炎を引き起こしている可能性があります。
この脂漏性皮膚炎とは皮脂腺が多い部位に発生しやすくなっており、分泌された皮脂を常在菌がエサにして繁殖することで起こります。
主な原因となるのは常在菌であるマラセチア菌や癜風菌というカビの一種で、皮脂や汗などをエサにして増殖していきます。
元々いる菌なので存在すること自体は問題ありませんが、増殖することによって頭皮へ悪影響を及ぼしてしまいます。
また、脂漏性皮膚炎はマラセチア菌が増殖することによって痒みや異常な臭いを発生させますが、マラセチア菌はカビの一種ですので高温多湿で繁殖しやすくなります。
ですので、梅雨から夏にかけてが最も繁殖しますので、この時期に脂漏性皮膚炎になる人が多くいます。
それに、異常繁殖したマラセチア菌の排泄物が臭いの原因となることもありますし、頭皮を掻きむしった時に出るフケが毛穴に詰まると頭皮環境が悪化し、さらにマラセチア菌を繁殖させてしまいます。
このような脂漏性皮膚炎は誰にでも起こりうることですので、少しでも痒みを感じたり以前よりフケが増えたという時は早めに対応して防ぐようにしましょう。
頭皮の真菌症を防ぐ方法はあるのか?
抜け毛や薄毛になりやすくなる頭皮の真菌症ですが、普段から気を付けておくことで防ぐことも可能です。
頭皮の真菌症を防ぐ方法は食生活や生活習慣、シャンプーなどに気を付けておくことです。
食生活が乱れることによって皮脂が過剰分泌されることがありますし、体の免疫力が低下してしまうこともあります。
免疫力が低下すると頭皮にいる常在菌がバランスを崩してしまって増殖してしまうこともあります。
特にジャンクフードの食べ過ぎやアルコールの摂取し過ぎには気を付けておきましょう。
また、肉類を中心とした食生活は動物性脂肪の摂り過ぎになり、皮脂の分泌を促して真菌症を起こしやすくなりますので注意が必要です。
毎日のシャンプーは絶対に欠かせませんが、常在菌や皮脂などを取り除きすぎるのも気を付けなければいけません。
皮脂と常在菌が頭皮から無くなると無防備状態になってしまい、ちょっとしたことでトラブルを起こすことがあるからです。
ですので、洗浄力が強すぎないシャンプーで頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう。
この他には血行不良や免疫力低下を起こすストレスにも気を付ける必要がありますし、喫煙や睡眠不足、運動不足などにも気をつけてください。